夫がドイツへ海外赴任。正社員なのに退職して帯同したくない!
こんにちは。ドイツ在住の主婦しおりです。
前々から夫の海外赴任話がでてはいたものの、確定はしていなかったのですが…遂に海外赴任が確定しました。
赴任先は欧州、ドイツのデュッセルドルフです。赴任期間は2019年秋から3年間の予定。
夫からは帯同して欲しいと言われたけれど…
- 子供は4歳と2歳の幼児2人。
- 私は仕事大好き。正社員。
有難いことに管理職に昇進して充実した仕事ライフをおくっているけれど、会社に休職制度はないので退職したらキャリアが途絶えてしまう。 - マイホーム持ち
この状況で妻と子供2人は帯同するのか?しないのか?必死に考えて我が家がだした結論を紹介したいと思います。
仕事大好きな私。夫のドイツ赴任に帯同したくない!
海外赴任の話を聞いた時、天職だと思っている仕事を辞めたくない!夫の海外赴任に帯同したくない!と正直思いました。
これまで頑張って仕事をしてきた甲斐もあり、とてもやりがいある仕事ですし収入も平均よりは高い状態です。もし帯同するために一旦退職した場合、海外赴任後に再就職しようとしても同じくらいの待遇&同じくらいやりがいのある仕事に就くのは正直難しいと思います。
それなのに、会社を辞めて帯同するべきなのか?
正直とーっても、とーっても、とーっても…悩みました!
夫にも帯同したくないという気持ちを正直に伝えました。それに対して夫は「出来ればついてきてほしい。でもどうしてもなら単身赴任でも良いよ。」という回答で、一時期は夫が単身赴任でドイツに行くことになっていました。
でも、本当にそれが我が家にとって最良なんだろうか?自分にとって最良なだけであって、家族で考えても本当に最良なんだろうか?と悩み出し情報収集をすることにしました。
インターネットで妻が帯同した方が良いかどうかは半々
インターネットで調べてみると私と同じく仕事が大好きで帯同したくないと考える人がYahoo!知恵袋や小町などで質問をしている方がけっこういました。その方々へ帯同した方が良いかどうかの意見はだいだい半々のようです。
- 家族の絆が強くなる
- 旅行などで色々な国の文化にふれることができる
- 外国語を習得できる
- 旦那が浮気をするリスクをさげられる
- やりがいある仕事を辞めたことで後悔する
- 妻の生涯収入が激減する
- 馴染めずにうつになる可能性がある
実際に妻が退職して海外赴任に帯同して駐在妻になって本当に良かった!という意見もあれば、帯同しなければ良かった…という意見もありました。
うーん。悩む。正解はないけれど、どちらが良いのかわからないから…めっちゃ悩む!
この段階では悩んではいるものの夫には単身赴任でドイツに行ってもらう予定でした。
海外赴任の単身赴任は浮気される可能性があるらしい
調べて意外だったのが、旦那が単身赴任で海外に行くと浮気する率がとても高いということ。特にアジア圏に赴任すると浮気してしまう率が高いらしいです。
うちの人に限ってそれはないと信じてはいるけれど、単身赴任でもし浮気されたら後でとても後悔しそうです。
雇用保険払い続けたのに失業保険はもらえないのは嫌だし…
仕事大好きなので、もし海外赴任に帯同するならギリギリまで仕事するだろうなと思ってました。でもそうすると、今まで支払い続けてた雇用保険の恩恵は受けられないんだろうなぁと思って辞めたくない理由の1つになってました。
でも、失業保険の延長制度をみつけてしまいました。
配偶者の海外赴任に帯同するために会社を退職する場合は、失業保険の受給期間を最大3年まで延長することができます。通常の受給期間である1年間とあわせると退職した日から4年まで失業手当を受け取ることができます。
事前にハローワークで手続きは必要ですが、退職するまで払い続けてきた雇用保険の恩恵を受けることができるのは嬉しいですよね。
- 失業保険の受給期間延長申請書(ハローワークで取得可能)
- 雇用保険被保険者離職票1と2
- 印鑑
- 身分証明書(運転免許証など)
- 夫の海外赴任が証明できるもの(辞令のコピーなど)
- 出国日が分かるもの(航空券のコピー、ビザ、パスポートのスタンプのコピーなど)
※変更がある場合がありますので事前にハローワークにご確認ください。
失業保険を受け取れるのは嬉しいけど退職しなければずっと収入があるわけだから、お金のこと生涯年収を最優先に考えるなら退職しないことがベストだよね。とまだ帯同に踏み切れない私がいました。
海外帯同しているママたちと仲良くなれるのかな?
大人になっても人見知りしてしまう私。
子供は保育園に預けているので、幼稚園と違ってお迎えの時間はバラバラ。そのためママ友付き合いをほとんどしてきませんでした。
仕事を辞めてドイツに行くと幼稚園に通う事になります。
デュッセルドルフの日本人街に住む予定で、婦人会に入るため定期的に帯同されている奥様たちとの付き合いがはじまるそうです。私、何かやらかすんじゃないかと正直不安です。
そんなことで?と思われるかもしれませんが、インターネットで駐在妻のママ友ネットワークの記事を読むと恐くなってしまって、帯同を躊躇する要因になっています。
4歳と2歳の子供のことを考えると帯同した方が良いの?
夫の海外赴任に帯同したくない!と思ったのは全て私自身のことを考えての結論です。
子供のことを考えると帯同した方が良いのかもしれない。でも、まだ日本語をしっかり話せない2歳児が海外に行って大丈夫なんだろうか?自分のことだけでなく子供のことも考えた方が良いのかもしれないと思い始め、海外赴任が決まって数週間後から子供への影響について情報収集するようになりました。
周りに海外赴任の家庭はあるものの2歳の子供がいる家庭はないので、インターネットで調べ、保育園の先生に相談してみました。
インターネットでは過半数が「帯同した方が良い」
Yahoo!知恵袋や小町で似たような境遇の方がいて、海外赴任に帯同していた方や帯同中の方が回答をしていました。
国こそ違えど同じ年齢の子供と帯同した方、帯同しなかった方の投稿がありどれも興味深く読んでみたところ過半数が「帯同した方が良い」という意見でした。
- 子供が小さいうちはパパと離さない方が良いから
- 場所によってはシッターやお手伝いさんがつき生活が楽になるから
- 欧州なら日本より子育てしやすいから
- 海外で過ごす機会はそうないので良い経験になるから
私たちの赴任先はドイツなのでシッターやお手伝いさんは難しいのですがそれ以外は該当するので、なるほどなぁ。と思いました。
少数派ではありましたが帯同しない方が良いという意見もありました。
- 旦那が激務で言葉もわからない場所でワンオペ育児が辛かったから
- 赴任先が危険な地域だったから
- 日本人がまわりに1人もいない場所で病院や衛生面が心配だから
確かに海外赴任すると夫が出張ばかりで家にいないという話を聞きます。子供が幼児の場合はまだまだパパの協力が必要な時期。日本にいれば何とかなることも海外だと不安です。
保育園の園長先生も「帯同した方が良い」
わが子が現在通っている保育園の園長先生にも相談してみたところ、園長先生も「帯同した方が良い」という回答でした。
子供が小さいうちは順応力がとても高いので、子供が馴染めるかどうかの心配はしなくても大丈夫だと思う。パパと子供が離れているより、小さいうちは一緒にいた方が良いと思うよ。とアドバイスをいただきました。
学年が違うので私は知りませんでしたが、こんなに近くに海外赴任に帯同した家庭があって、実際に行って良かったというお話を聞けました。
子供の心にとっては帯同した方が幸せなのかもしれない。でも…子供の勉強面ではどうなんだろう?次に勉強面で調べるようになりました。
日本語が話せないのに子供の言葉はどうなるの?
下の子はまだ2歳。
日本語もまだまだしっかり話せません。
この状態でドイツに行ってしまうと、日本に戻ってきたときに他の子たちと比べて日本語レベルに差が出来ないか心配です。海外でずっと生活するなら良いけれど、うちの場合は3年で日本に戻ってくる予定です。
その場合、戻ってきたら他の子より日本語が話せなかったら大変です。
セミリンガルになる危険性
インターネットで情報収集していたら「セミリンガル」という言葉を見つけました。
これまで聞いたことがなかったのですが、バイリンガルとは違い2つの言語のどちらでも日常会話はできるものの、どちらの言語も中途半端で深く理解できない状態を指すようです。こうなると友達と楽しく会話はできても学校の勉強はついていけなくなるので、海外生活が子供にとってマイナスに働いてしまいます。
日本で外国語を勉強する場合は心配ないけれど、海外に住む場合は注意が必要だということです。
ただ、我が家の場合は日本人学校(幼稚園)がある地域でそこに通うためセミリンガルになる可能性はないそうです。公園にいけば現地の子と触れ合うこともありますが基本日本語しか使わないため問題ないそうです。
うーん。やっぱり帯同した方が良いのかもしれない。と帯同に傾き出してきました。
海外赴任するときマイホームはどうするの?
うちは7年前にマイホームを購入しました。海外赴任に帯同すると家を人に貸すか空き家にしないといけません。家問題も私が帯同したくないと思っていた理由の1つです。
海外赴任中は夫の給料が増えるとはいえ私の給料が減るため、結局世帯年収はマイナスになります。
3年予定ですがいつ帰国になるかわからない状態で人に家を貸すこともできないし、家は住まないと悪くなるし、帯同しない方が良いよね!と夫に話してみたところ、夫から社宅として貸し出せるから、それを帯同しない理由にしてほしくないと言われました。
社宅として貸し出すという選択
夫が会社から持ち帰ってきた海外赴任の手引きに、マイホームを社宅として貸し出せると書いてありました。
社宅として貸し出せる条件として、築年数や会社からの距離などありましたが、我が家は全てクリア。社宅として貸し出すことができるようです。
ペット不可、喫煙不可など条件を出せるので、家が予想以上に痛むことがなさそうです。
同じ時期に海外赴任する家庭に聞いてみたところ、海外赴任のタイミングでマイホームを売却する家もあれば誰にも貸し出ししない家もあり様々ですが、うちは社宅にだすことで赴任中の家問題は解決しそうです。
最終的に我が家は夫の海外赴任に帯同することに!
もともと夫が単身赴任でドイツへ行く予定でしたが、私の仕事、子供のこと、マイホーム、その他にも色々と心配事項はありますが、最終的に我が家は子供と一緒に帯同することにしました。
最終的に帯同すると決めたきっかけは、仕事が大好きな女性が天職だと思っていた仕事を辞めて帯同した方の講演を聞いたからです。
大好きな仕事を辞めて駐在妻になった当初は後悔したけれど、帯同先での経験やつながりがあったことで帰国後に仕事の幅がひろがり、新しい仕事でとてもやりがいがある仕事をしているそうです。
私も同じ道を歩めるかどうかはわからないけれど、色々な経験をした方が確かに仕事の幅がひろがると思うと退職しても大丈夫だ!と思えたのです。
私の会社にも気持ちを伝えたところ再雇用にも前向きな回答がありました。
今は帯同先で何をしようか考えることがとても楽しみです。
せっかくドイツで過ごせるのだから欧州を全てまわってみようかなと計画中です!
そのためにも語学は必須。旅行や生活で困らないレベルまで頑張って見ようと思います。
どうしても帯同するかしないか決心がつかない。実際に帯同した人の話を聞いてみたいという方向けにお悩み相談室を行っています。
誰かに話を聞いてほしいという方もぜひご活用ください。
この記事があなたの参考になれば嬉しいです。それでは。