アメリカの小学校や中学校の選び方紹介。治安や教育レベルの調べ方[海外赴任/駐在]
こんにちは。アメリカ在住の主婦しおりです。
2023年1月に渡米して早1年9カ月たちました。小学校2年と年長で渡米した子供たちも今は小学校4年生と2年生です。
渡米前はアメリカの小学校どうやって選べば良いの?と悩んでましたが、渡米して転校したりしてアメリカ現地校の選び方が少し詳しくなったので紹介します。
- アメリカ現地校の違いって何?
- 日本語の小学校で英語力はのびるの?
- どうやってアメリカ現地校を選べば良いの?
など、アメリカの小学校選び方について解説します。
アメリカ現地の小学校って何が違うの?
アメリカの現地校は公立、私立、チャーター、マグネットの4つの種類があります。それぞれに特徴と運営方法が異なるので、地域や家庭のニーズに応じて選ぶことができます。
1. 公立小学校(Public School)
運営 | 州や市の教育委員会により運営されており、地域の税金で運営費が賄われます。 |
学費 | 無料 |
カリキュラム | 州が定める教育基準に基づいたカリキュラムが使用され、州の標準テストも行われます。 |
特徴 | 地域の住民が通えるため、さまざまなバックグラウンドの子どもが学んでいます。学校の規模や資金の豊富さは地域によって異なります。 |
2.私立小学校(Private School)
運営 | 独立して運営されており、主に授業料や寄付によって資金がまかなわれます。 |
学費 | 有料 高額ですが奨学金や助成金制度がある学校もあります。 |
カリキュラム | 独自のカリキュラムを使用でき、宗教教育や特定の教育哲学に基づいた教育を行う学校も多いです。 |
特徴 | 少人数制であることが多く、学業面や行事に関して家庭のサポートが重視されます。また、教育水準が高いと評価される学校が多いです。 |
3. チャーター・スクール(Charter School)
運営 | 公的資金を受けつつも、独自の運営方針を持つ非営利団体や独立機関によって運営されます。 |
学費 | 無料 |
カリキュラム | 柔軟性があり、ユニークな教育アプローチや専門性を持ったプログラムがあることが特徴です。 |
特徴 | 学区外の生徒も応募可能で、抽選によって入学が決まることが多いです。公立学校と異なり、教育目標の達成を条件に一定の自由が与えられています。 |
4. マグネット・スクール(Magnet School)
運営 | 公立の一部で、特定の分野(例えば、科学、アート、テクノロジーなど)に特化したカリキュラムを提供します。 |
学費 | 無料 |
カリキュラム | 特化した分野に重点を置き、優れた教育プログラムを提供します。 |
特徴 | 学区の内外から生徒を集めることができ、興味や得意分野に応じた学びができるのが魅力です。競争率が高く、入学には選抜試験や面接が必要な場合もあります。 |
アメリカでは、こうした多様な教育機関の中から家庭の教育方針や子どもの性格・興味に応じて最適な小学校を選ぶことができます。
駐在の場合はほとんどの人が公立小学校を選んでいます。それは、事前情報が少ないからだと思います。
我が家もチャーター・スクールやマグネット・スクールについて渡米前は情報が全くなくて、私立の学校を渡米前に少しだけみて結局公立小学校に通わせることにしました。
日本語の小学校で英語力はのびるの?
私はミシガン州デトロイト近郊のNoviという場所に住んでいるのですが、ここから通える範囲に日本語マグネットスクールの「にじいろ小学校」があります。
リボニア公立学校区にある学校で、公式サイトには下記紹介があります。
本校は日本語児童および英語児童のどちらにとってもユニークな双方向イマ―ジョンプログラムを提供しています。
本校のミッションは異なる言語や文化背景をもつ児童たちがお互いから学びあい、お互いの文化を尊重しながら、第二言語に慣れ親しむことです。
本校で学んだ児童は国際感覚を身につけたバイリンガルへと成長します。
実際に「にじいろ小学校」に通わせている方に聞いたところ授業の半分は英語、半分は日本語で行うそうです。
日本語も英語も勉強できるなんて素敵!と思っていたのですが、実際に通わせている方に聞いてみたら良い面と良くないと思う面もあると言っていました。
良い点はこんな感じ。
- アメリカなのに日本人がとっても多くてすぐ友達が出来る!
- 行事に全力でとにかく楽しい!
- 学校が大好きな子が多い!
良くないと思う点はこんな感じ。
- 結局日本人で固まってしまい現地の友達が出来にくい
- 英語の全然話せるようにならない
アメリカの学校に通っているのに英語力が思ったより伸びないのが悩みなようです。
もちろん英語力がとっても高い子もいるのですが、そういう子は現地の子とたくさん遊ぼうとする積極性があるか、自宅や塾などで英語をしっかり学んでいる子だそうです。
公立校でもそうですが、英語を自分から勉強しようとする子はすごく伸びてます。
どうやってアメリカ現地校を選べば良いの?
アメリカ現地校の選び方ですが、子供の何を伸ばしたいかを決めてから選ぶのが良いと思います。
英語力は気にせずに学校をとにかく楽しく行ってほしい!というのであれば「にじいろ小学校」のような日本語で授業を受けられる学校を選ぶと渡米直後のストレスが少なくて良いと思いますし、現地の子と同じように学校に行ってほしいと思うなら、現地の公立小学校を選ぶと良いと思います。
まずは方針を決めてからアメリカのどの学校に入れるか検討しましょう。
アメリカの小学校や中学校はスコアが確認できる
学校を選ぶ方針を決めたらアメリカの小学校や中学校のスコアを確認できるサイトで赴任予定の地域の学校をまるっと確認してみましょう。
最も知名度があるのは「Great schools」
アメリカの小学校や中学校の学校スコアを調べるためのサイトで一番知名度が高いのは「Great schools」というサイトで、勉強の進捗度合いやテストのスコア、人種率などを確認することができます。
スコア「7」以上の学校が良いと言われています。
州内の小学校や中学校ランキングも要チェック
学校スコアとは違い各州の小学校や中学校のランキングを確認できるページもあります。
Great schoolsで調べてみたら同スコアだった場合は、こちらのランキングでどちらの方が良い学校なのか調べてみると良いと思います。
各州の学校ランキング「U.S.News」
小学校だけでなく、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、大学院までランキングされており、私立学校やオンラインカレッジや世界の大学のランキングも確認することができます。
中学校や大学など他のランキングを確認したい場合は、小学校ランキングのメニューから選択して確認することができます。
必ずしも上位にいる必要はありませんが、あまりにも順位が低い場合は他の学校も検討した方が良いかもしれません。
重要:実際に通っている子に学校の様子を聞いてみよう
もし赴任予定地に先輩や知り合いがいるなら、どんな学校なのか確認してもらいましょう。
可能なら海外赴任している人ではなく、帯同していて普段子供のお世話をメインでしている配偶者の方に学校の様子を聞いてもらうと良いです。
仕事で忙しい赴任者に聞いても詳しい情報が得られない場合があるので、出来れば日本にいるときに帯同している方とLINE交換とか出来ると色々と聞けて助かります。
既に帯同している人も同じ悩みを持っていた人たちばかりなので、知りたい情報をたくさん教えてくれると思いますよ。
まとめ:子供の学校を決めてから家を決めよう
今回はアメリカの学校の選び方を紹介しました。
渡米前Great schoolは知っていたもののU.S.Newsのランキングは知らなったので、もし知っていたら別の家に住んでいたかもしれないなぁと思いながら記事にまとめてみました。
海外赴任で渡米する場合は3から5年の任期なので、途中で学校を変えることは難しいと思います。なので、後で後悔しないように出来るだけ情報を集めてから学校選びすることが大切です。
ただ、赴任中に絶対に転校できないかと言えば、我が家は転校したので不可能ではないので安心してくださいね。
この記事があなたの参考になれば嬉しいです。それでは。